Indies 2nd album〝モダンギャルド〟
・タイトル→『モダンギャルド』
・発売日→2004年6月30日
・フォーマット→CD
・レーベル→劇薬レコード
・品番→FROCKA-005
・☆初回仕様☆
カラーポップアップケース仕様(5色有り)
・定価3,150円(税込)
トラックリスト
1.流離ラプソディー
2.ジャパニーズモダニスト
3.恋哀交差点
4.ハライソ
5.躊躇いシャッフル
6.青春ノイローゼ
7.心切ループ
8.T.O.P
9.レスト イン ピース
10.ロストジェネレーション
11.黒い虹
ジャケットの花は菊の花。
これは靖国神社に行った際〝菊の紋〟が印象的で、それにリンクさせた。
↓CDケースを開くとディスクがとりやすくなる特殊ポップアップケース仕様。
これは当時、ガラが〝柴田淳〟のCDを買ったらたまたまこうなっていて、本当は先行シングルで使いたかったが、どこでどうやって作っているのか、当時はわからなくて、間に合わなかった。
しかし、アルバムの頃にはようやく調べがつき、この形態で出せた。
初回盤はカラーで、全5色あり。
↓赤色ver.
↓青色ver.
↓緑色ver.
☆お願い☆
もし、他のカラーケースをお持ちの方は、写真を送ってください。
↓ライブ会場CD即売会特典
ライカエジソン特製ステッカーシート
↓自主盤倶楽部ポストカード
↓closet child特典
✳︎オリコンインディーズチャート3位
✳︎オリコンメジャーチャート49位
☆解説☆
先行シングル二枚を含むセカンドアルバム。
↓アルバム発売前にいち早く、メリーメンバーズクラブ〝CORE〟会員限定で試聴会が〝東京〟と〝大阪〟で開催された。
アルバムのキーワード〝モダンギャルド〟は〝現代的音楽革命家集団〟
〝モダンギャルド〟とは結生から出たワード。『モダン(現代)』と『アバンギャルド(軍隊用語で、本隊に先駆けて偵察や先行攻撃を行う小隊の事)』を組み合わせた造語。
前回の〝現代ストイック〟のような〝特殊ジャケット〟や〝当たり外れなどの特典〟が無いのは、そういったので欲しいから買うのでは無く、ただ単に音(中身)を聞いて欲しいという意識の現れ。
(実際には初回盤はカラーポップアップケース仕様)
1.流離(さすらい)ラプソディー
(作曲:結生)
インストナンバー。
サックスとピアノも生で録られた。
口笛は〝結生〟と〝ネロ〟が吹いている。
タイトルはごちゃ混ぜな感じがしたのでラプソディー(狂想曲)にしたのと、メリーっぽく、アタマに漢字二文字をつけた。
2.ジャパニーズモダニスト
(作詞:ガラ/作曲:結生)
先行シングル(3rdシングル)
歌詞的にも〝特攻〟していく内容なので、始まりにふさわしいかと思い、二曲目になった。
先行シングルとの違いはマスタリングのみだが、それだけで大分良くなり、音も良くなった。
2020年6月2日のメリーチャンネルでは制作秘話が語られた。
Aメロはジャズの要素を入れたが、誰にも気付いてもらえなかった。
サビが出来た時にガラは自転車に乗って結生の家に行き、サビを聴かせた。
出来た時に無茶苦茶興奮し、
〝これはキタな!〟と感じた。
3.恋哀交差点
(作詞:ガラ/作曲:結生)
メリーの原点回帰の様なレトロナンバーで
タイトルは〝恋愛〟では無く〝恋哀〟になっている(恋に哀しむ交差点)
試聴会の時にアコースティックで歌われた。
ガラの中でシーンは〝海の見えるカフェ〟
4.ハライソ
(作詞:ガラ/作曲:健一)
〝天国〟や〝楽園〟を意味する言葉で丸尾末広の〝ハライソ〟から引用したのでは無く、ガラが広辞苑で調べた。
作曲した健一に〝カッコいい言葉を使った歌詞にしてくれ〟と言われた、ガラなりに解釈した。また、歌詞はガラをウサギに例えて書いた。
原曲は今とはギターのカッティングが違い、仮タイトルは『スカ(仮)』であった。
ライブではガラがタンバリンを叩きながら歌う。また、曲間のギターソロでは客が揃って手拍子をする。
また、最後は〝誰にも気づかれない様にそっと〟と歌う。
ちなみに〝野ばらでうさぎ〟と〝NOVAうさぎ〟をかけているらしい。
↓NOVAうさぎ
5.躊躇い(ためらい)シャッフル
(作詞:ガラ/作曲:結生)
先行シングル(4th single)で、シングルと違うのはマスタリングのみ。
ガラの中でシーンは〝街中の普通の喫茶店〟
wikipediaには間違って〝とまどいシャッフル〟と書かれている事に対し、ガラは怒っていた(YOUTUBEにて)
また、2020年6月2日のメリーチャンネルにて2018年7月06日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催された〝ガラBirthday Live 第三回 自作自演「39グッドバイ」〟より
【一部】JAZZY ”MERRY”NIGHT で演奏された映像が公開された。
6.青春ノイローゼ
(作詞:ガラ/作曲:健一)
仮タイトルは〝ロカビリー(仮)〟
ガラによると、ギターソロの前に〝ギター健一!〟とガラが言う幻のテイクも存在するらしい。
この曲のみハンドマイクで、歌ったものが採用された。
ガラは悩んだ時に、自分の住んでるマンションの1番上に行き、下を見下ろす。そうすると車とか人がすごくちっちゃく見えて、自分の悩みもちっちゃく思えてくる。そこにいくと『あっ、俺まだやれるな』って。
そのことを歌詞にしている。
→〝摩天楼から下を〜〟の部分。
7.心切(うらぎり)ループ
(作詞:ガラ/作曲:テツ)
テツ初の作曲。
曲の雰囲気に合わせて、全編低く歌っている。
8.T.O.P
(作詞:ガラ/作曲:健一)
タイトルは〝Tales Of the People〟の頭文字をとって〝T.O.P〟で〝ハジかれ者たち〟や〝集団に入れない人〟という意味で〝底辺〟を表している。ただ、T.O.Pは〝トップ〟とも読め、『1番下からてっぺんまで這い上がっていこうよ』っていう歌。
オリジナルは先行シングル(4th single)で、ライブ感が出るように、シングルよりもテンポを速く再録音された。
後半のアウトロに入るところのカウントはネロが言っており、ライブでは客が叫ぶのが恒例。
先行シングルのジャングルジムには意味がある(→詳しくは4th single〝躊躇いシャッフル〟の項目参照)
9.レスト イン ピース
(作詞:ガラ/作曲:結生)
プリプロ時の仮タイトルは〝センチメンタル〟。〝戦争色〟の強い曲。
もともとはパンクっぽい歌詞だったが靖国神社に行った後に変わった曲。
作曲した結生は〝イントロ〟〝Aメロ〟〝サビ〟とまったく一緒のコード進行の曲を前から作りたかったので、この曲で採用した。
また、結生から〝ちょっと戦争っていう言葉が出過ぎてるから、他の言葉に置き換えられないかな?〟と言われ、一箇所は〝暗い空〟に変えた。また、〝今の空は青くて、偽りなく澄んでます〟と皮肉っている。
この歌詞のテーマは後のツアーで発売されるツアーパンフレット付CDの〝ニュースタンダードルネサンス〟の歌詞にもリンクしていく。
10.ロストジェネレーション
(作詞:ガラ/作曲:ネロ)
ネロ初の作曲の曲。
ネロからの要望で〝歌詞はちょっとばかにした感じにしてくれ〟と言われ言葉遊び的な要素もいれられた。歌詞の
〝One chance will smile on you day by day〟は〝チャンスは日々あなたに微笑んでいるよ〟という意味。
後にメジャーデビュー後のシングル〝夜光〟のカップリングで、〝ロストジェネレーション-replay-〟として再録音される。
2020年6月2日のメリーチャンネルにて
2019年12月28日に豊橋市公会堂で開催された「メリー18周年記念公演 ノスタルジヰ FINAL」の映像が公開された。
11.黒い虹
(作詞:ガラ/作曲:結生)
先行シングルの予告にて収録されていた曲で、仮タイトルは『MOTHER』であった。
雑誌〝フールズメイト〟の連載〝月刊メリー〟の企画で靖国神社を訪れ、戦争の歴史を見たりして、思うことがあり、歌詞は書き直された。
〝黒い虹〟と名付けたのには二つ意味があり
①有りえなく、誰も見たことがない
②〝黒い雨〟と関連づけた
また、初めて女性コーラスが参加している。
原曲は一年半くらい前からあり、1番温めていたものが今回ようやく形になった。
後のツアーで発売されるCD付きパンフレット〝ニュースタンダードルネサンス〟収録の〝マザー〟につづく。
☆個人的感想☆
メリーを知った後に一番最初に聞いたCD。
全体通して良い意味で聴きやすく、どの曲もシングルで切ってもいいような曲ばかり。
〝メリーではじめに聴くなら、どれがいいか?〟
と聞かれたら、これか、〝nuケミカルレトリック〟を推す。
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