Major debut 1st album〝nuケミカルレトリック〟

・タイトル→『nuケミカルレトリック』
・発売日→2005年9月7日
・フォーマット→CD+DVD(初回盤)
        CD only (通常盤)
・レーベル→ビクターエンタテインメント
・品番→VIZL-149(初回盤)
    VICL-61723 (通常盤)
・定価→3,465円(税込)初回盤
    3,045円(税込) 通常盤

☆完全限定盤CD+DVD特典☆
①Live DVD〝LAST INDIES TOUR〜Shambara to the CORE〜ACT.2〟購入チケット
②日比谷野外音楽堂御来場者プレミアムCD引き換え券
③両面フォト仕様全面タスキ

☆通常盤初回生産限定盤特典☆
①ステッカー型別ジャケット仕様
②Live DVD〝LAST INDIES TOUR〜Shambara to the CORE〜ACT.2〟購入チケット

トラックリスト
1.デジーノート 
2.首吊りロンド 
3.迷彩ノ紳士 
4.溺愛の水槽 
5.薔薇と片隅のブルース 
6.哀しみブルートレイン 
7.アタシは捨て猫 
8.Shambara
9.ニセモノ天国 
10.リフレイン~土曜日の涙~ 
11.空っぽな歌

[DVD](初回限定盤のみ)
1.溺愛の水槽
Music Video
2.首吊りロンド
Music Video
3.Making of Music Video

↓初回盤
↓両面フォト仕様全面タスキ
↓CDデザイン
↓DVDデザイン
↓インナーフライヤー
↓ブックレット内部
↓DVDより
↓首吊りロンドPV
↓溺愛の水槽PV
↓making of video clip
↓ヘアーメイクはBUCK-TICKやGLAYでお馴染みの谷崎隆幸氏によって行われた。
↓通常盤
↓特典ポストカード
富士の樹海で撮影が行われたが、樹海は空気感がまったく違ったらしい。
↓特典クリアファイル
↓メリーシール
↓フライヤー
☆解説☆
 メリーのメジャーデビューアルバム。
〝レトリック〟は〝レトロ〟+〝リリック〟(トリック)の造語。
タイトルの読みは〝ケミカルレトリック〟で〝nu〟は表記はされているが読まない。
 V系バンドはだいたいシングルでデビューするバンド(中にはインディーズ時代の代表曲の再録音でデビュー)が多い中、メリーは異例の〝再録無しの、全曲新曲のアルバムデビュー〟だった。
 歌詞で苦しんでいるのを聞きつけて、ムックの逹瑯は電子辞書をわざわざスタジオまで持ってきてくれたらしい。
選曲会では33曲も候補があがった。
ビクターの、HPによるとDVD付きは3万枚限定生産。
アルバムの写真はhideの写真集でも知られる菅野秀夫氏により撮影された。
場所は富士山の西湖。
また、2020年6月11日にメリーチャンネルでは全曲解説が行われた。

1.デジーノート 
(作曲:結生/編曲:メリー)
デジタルなサウンドではじまり、
〝メジャーに行きメリーは変わったな、、、〟
と不安にさせておいて、後半はいつもの、メリー調に。
〝デジタル〟な要素を入れたかったのと、ジャズの〝ブルーノート〟を足した造語。

2.首吊りロンド 
(作詞:ガラ/作曲:健一/編曲:メリー)
歌詞に〝ロンドン〟と〝パリ〟が出てくるが、実は〝空にスイスイ〟のところで、〝スイス〟も入れているらしい。
〝平凡だから悩むんだ〟や〝彷徨う俺を救って〟など、歌詞に苦しんでいたのが現れている。
 表紙を飾ったフールズメイト2005年10月号では付録CD〝首吊りロンド(β ver.)〟が付いた。
メンバー、スタッフなど周りからの評判も良く、満場一致で2曲目に。

3.迷彩ノ紳士 
(作詞:ガラ/作曲:結生/編曲:メリー)
核問題のニュースを見て、言いたいことを全部詰め込んだ吐き出し系ソング。
〝独裁〟と〝鈍くさい〟のような言葉遊びが含まれている。
〝現代ストイック〟の頃の荒々しさをまた出したくて作った曲。
コーラス部分で、〝ネロ〟と〝健一〟は外された。
  LAST INDIES TOUR〜Shambara to the CORE〜では先行披露され、O-EASTでのLive ver.はデビューライブで配布された〝rareケミカルレトリック〟に収録された。
また、デビューライブの野音では一曲目に披露された。

4.溺愛の水槽 
(作詞:ガラ/作曲:健一/編曲:メリー)
アルバムのリードトラックで、ありのままの自分(ガラ)を書いた曲。
エンジニアから〝歌詞大賞〟をもらったらしい。
 結生曰く、〝モダンギャルド〟でいうところの〝青春ノイローゼ〟。
〝青春ノイローゼ〟の時も〝やられた!〟と感じたが、今回も〝まだこんな曲が出るか!〟と思った。
 LAST INDIES TOUR〜Shambara to the CORE〜では先行披露され、O-EASTでのLive ver.はデビューライブで配布された〝rareケミカルレトリック〟に収録された

5.薔薇と片隅のブルース 
(作詞:ガラ/作曲:健一/編曲:メリー)
もともとは〝ハイカラ解体新書〟の上巻付録CDに収録する曲を決める選曲会に持っていった曲。そこでは落選したが、今回いろいろと変えて収録された。
 ガラ曰く、〝現代ストイック〟収録の〝黄昏レストラン〟のBar version的な曲。
 歌詞に〝アンティーク〟を使いたくて、いれてみた。
 また、歌詞の〝蓄音機に耳を傾けた〟はビクターのイメージキャラクター、〝ニッパー君〟をイメージしていれた。
最近のライブでは音源よりテンポを落として演奏される。


6.哀しみブルートレイン 
(作詞:ガラ/作曲:結生/編曲:メリー)
ガラから結生へのオーダーは
〝レトロなんだけど、速いやつ〟。
廃線になった夜行列車〝ブルートレイン〟にカップルが向かいあって座る様な座席で冷凍みかんを食べながら旅をするイメージで、ガラが初めて人に宛てて書いた歌詞。
歌詞に出てくるMDLPとは
〝 MiniDisc Long-Play mode〟
の略で、従来の音楽MD規格に2倍、4倍の長時間録音モードを追加するもので、対応していない機器では聴くことが出来ない。
 森高千里の〝渡良瀬橋〟じゃないけど、〝愛〟とか〝恋〟の字がつく実在の駅名を探したもので、愛冠や幸福駅は北海道に存在した。
↓愛冠駅
↓幸福駅
また、言葉遊びとして〝哀しみブルートレイン〟と〝哀しみの雨ブルーレイン〟がでてくる。
 今回のPVは健一作曲の〝首吊りロンド〟と〝溺愛の水槽〟のみ作成されたが、健一はこの〝哀しみブルートレイン〟でPVを作りたかった。また反対に結生は、デビューアルバムのPVになった曲が自分の作った曲では無く、両方とも健一曲だった事がめちゃくちゃ悔しかったらしい。
 再録音として、2008年11月26日にリリースされるシングル〝冬のカスタネット〟の通常盤に〝哀しみブルートレイン(爆裂羊団 6mm ver.)〟が収録されるが、こちらはギターと歌のみのアコースティックver.

7.アタシは捨て猫 
(作詞:ガラ/作曲:結生/編曲:メリー)
 アルバム中最後から二曲目に書いた歌詞で、すごく困っていたが、結生曰く〝イエローガール〟的なガラの言葉遊びが戻ってきた曲。
〝どう知らそう?〟と〝ド♪シ♪ラ♪ソ〟や
〝ふらっと来てよ〟と〝アタシの歌も少し♭〟。
実際にガラの歌もこの部分はフラットしているらしい。
一番最後のSOSは〝TVのチカラ〟より。

8.Shambara 
(作詞:ガラ/作曲:健一/編曲:メリー)
健一流のレトロックナンバー。
メリーの次のキーワードを探している時に、〝ハライソ〟にかわる〝理想郷〟という意味の言葉をさがしていた時に出てきた。
Shambaraとは〝天国〟の意味。
〝今まで見たことのない世界に、みんなを連れて行きたい〟がテーマで、この中で〝メリーの歴史〟も歌われている。
また、インディーズラストツアーのタイトルにも付いた言葉。(Shambara to the CORE)

9.ニセモノ天国
(作詞:ガラ/作曲:結生/編曲:メリー)
〝Imitation〟と歌っている通り、馬鹿にした歌詞で、死語を使って遊びたく、いろいろな言葉を探した。
健一は一番好きな曲で、この曲をあげている。

10.リフレイン~土曜日の涙~ 
(作詞:ガラ/作曲:結生/編曲:メリー)
ある映画がモチーフの曲。
〝ミッドナイト〟と〝みっともない〟や
〝フライデーナイト〟と〝2人で居ない〟など、
サビは韻を踏みまくっている。
〝モダンギャルド〟の時に作った曲だが、当時はこういう(聴かせる)曲は出揃っていた為、次回にまわそうと言う話になった。
ガラ曰く
〝B'zみたいな〟バックと歌が凄くはまっている曲が欲しかったとの事。

11.空っぽな歌
(作詞:ガラ/作曲:健一/編曲:メリー)
 ラストに来ることが決まっていた、健一作曲の中で、過去一明るい曲。
最初この曲を収録するのに、ガラは反対していた。
テーマは〝メリーの今までと、これから〟。
〝扉の向こうが見えるまで〟と次に繋がっていく曲。
歌詞に出てくる、〝勝利への道〟→〝Victory〟→〝Victor〟にかけている。
 結生は健一が作った曲の中で、この曲は〝やられた!〟と思った。
結生は聴いていて気持ち良さを求めるが、この曲は凄く気持ちいいらしい。
 再録音として、2008年5月3日の横浜文化体育館でのライブ〝Many Merry Days FINAL〟にて会場限定販売されるシングルに〝空っぽな歌~final cut~〟が収録され、歌詞も一部書き直されている。

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